今日堺市駅から天王寺行の快速に乗り込んだら座席にスマホが…
めんどくさいもん見つけてもーた…
どうしよう…
とスマホを手に取った瞬間窓の外から
「あっ…それ俺の…」的な顔を見てる若い男子が
「これ君の？」的なテレパシーを送ると
「うん、うん」とうなずいていたが時すでに遅し
電車が動き出し
お互いオロオロしてるうちに彼の姿は見えなくなってしまった
電話が鳴ればなんとかなるが鳴りそうにない
最近は自分の電話番号も電話帳見ないとわからなかったりするし
というかロックがかかってるっぽいけど電話は出れるのか…充電も３０%とかだしあんまりいじんない方がいいな
とか思ってるうちに天王寺に着いた
もしかしたら彼は天王寺で僕が待ってると思い次の便で向かってるかも
でも、もしそうだとして天王寺駅内でこの時間一人の男子を見つけるのは至難の技
もしかしたら彼は僕が堺市駅まで戻ってくるのを待ってくれてるかもしれない
いやいや、ひと駅ならまだしも快速できたのに戻ったところで彼が待ってる保証はない
どうしよう
どうしてあげれば彼は一番喜んでくれるだろう
電車の窓際、ほんの数秒目があっただけの彼になんだか情がわいてきた…
しかしもう彼に会うことはできない
悪いおじさんがこのスマホを盗んで犯罪に利用されるよりは、彼が天王寺駅の落とし物コーナーにたどり着くことを願って駅員さんに預けるのが賢明だろう
どうかこのスマホが無事彼の元に届きますように…
祈るようにして見知らぬ彼のスマホ駅員に託しました
これでよかったのか…
彼は怒ってないだろうか…
今晩彼のことで胸がいっぱいで眠れそうにない…
↧
こんなときどうしますか
↧